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妄想気分、妄想知覚

神経衰弱様状態を経過しているうちに、次第に統合失調症に特徴的な症状が現れてきます。

 まず妄想気分がおこり、周囲の世界がなんとなく変わった、無意味だ、すべての出来事が意味ありげだ、なにか起こりそうだと感じられます。患者は外界からなんともいえぬ圧力を感じ、常に切迫した緊張感を持ち、次第に孤立感を強く持つようになります。これが強くなると、なにか大事件が起こりそうだ、大きな天変地異が起こる、地球が破裂する、世界の終末がくるといった世界没落感にまでいたります。そのうちに次第に、意味ありげに感じられたそれぞれの事象に特別の意味があることが直感的に明瞭にわかってくるのです(妄想知覚)。たとえば、「いま隣の犬がほえたのは私の家庭に不幸が起こるのを教えているのだ」、「町ですれ違った老人が黒い帽子をかぶっていたのは、おまえを殺すそということを示している」といったもので、物事に異常な意味意識が付与されるのです。また、現実にそぐわない考え(着想)が浮かび、それがそのまま直感的に確信される(妄想着想)−「自分が社会を改革する使命を与えられた特別の人間だということが突然わかった」−。

  このような妄想知覚、妄想気分、妄想着想は分裂病性妄想形成の特有な形式であり、心理学的に了解できる理由なしに、個々の事象に現実理論の枠組みから外れた特別な意味が与えられる「一次妄想」である。内容は、自分と関係のないものを自分と関係付けて考える自己関係づけが主である。妄想は、時間の経過と伴に種々の体験が取り込まれて複雑で体系的なものになり、確信の程度も強まっていく。
妄想は内容によって被害妄想と誇大妄想とに分けられ、初期には被害妄想が多い。被害妄想には、自分を敵視する者によって危害を加えられたり、おとし入れられたりするという迫害妄想、自分に関係のないことを関係があるように感じる関係妄想などがある。関係妄想は、例えば「家の前を人が笑いながら通って行ったのは自分を馬鹿にしているのだ。テレビドラマは自分をモデルにして、自分のことを遠まわしにあてこすっている。ラジオのニュースで殺人事件のことを報道しているが、これはおまえが犯人だと私に向かっていっているのだ」といったものである。その他、自分が外を歩くと知らない人までが自分をじろじろ見ている(注察妄想)、刑事らしい男が自分の後をつけてくる(追跡妄想)、食物に変な味がする、きっと誰かが毒を入れたに違いない(被毒妄想)、誰かが電気をかけてくるのでどリビリしびれる(物理的被害妄想)、動物や重などが憑いている(憑き物妄想)などの妄想が現れる。

自分の身体に関する心気妄想には、脳が腐って流れる、顔が左右非対称になったなどという奇怪な内容の妄想が多く、体感幻覚と結びついている。

統合失調症の症状

統合失調症の症状は大きく2つに分類されます。陰性症状と陽性症状です。

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